yzb’s diary

仕事と禅と病気(ガンサバイバーです)

源氏物語を読んでみたい

源氏物語はいろんな所で取り上げられますが*1、まともに読んだことがありませんでした。古文で堅苦しくて退屈なんだろうとか、みやびすぎて読んでもよく分からないんだろうと思って読む気もありませんでした。12月号の芸術新潮源氏物語で、芸術の観点から源氏物語を解説されています(綺麗ごとの物語ではないと・・)。改めて源氏物語を知って、これは一度読んでみなくてはと思った次第です*2

青空文庫等から現代訳の源氏物語が無料で入手可能と思いますが、自分としては角川の源氏物語(ビギナーズ・クラシックス 日本の古典)が分かりやすいと思いました。古典を読もうと思った人がつまづきやすいと思われる所に対して、補強された文体で書かれています。また、文化背景も補足されているので、なぜ登場人物がこのような行動するのか?も多少は理解ができます。ただ、この本が源氏物語の全文なのかどうか?は分かりません。

最初の桐壺を読んだ段階ですが、源氏物語は場面設定が秀逸で、「そんなことしたらそら揉めるでしょう」というところから始まっています。わかっていない自分が源氏物語をキーワードで表現すると、「色恋沙汰+修羅場+人生模様」という感じです。原文はとうてい読めませんが、解説付きの現代訳のおかげで、平安時代の文化や習慣を理解しながら読み進められそうです。 まずは解説版で物語全体を把握してから、有名な作家さんの現代訳版を読んだり、原文に取り組んでもいいのでは?と思っています。

 

*1:源氏物語平等院源氏物語+須磨とか、そういう宣伝を聞いてもなんかよく分からないなーという感じでした

*2:芸新の表紙は桃山時代に作成された「源氏物語画帖;花宴