yzb’s diary

仕事と禅と病気(ガンサバイバーです)

勉強になった本、スマナサーラ氏の怒らない、瞑想法

自分のスキルの低いのが一番の問題ですが、仕事が大変辛かった。辛いというのは人間関係が、、とか、、体力的に、、とかではなくて、数々の課題が出てプロジェクトが計画通りに進まず、関係する方々に迷惑をかけた。。今もかけている。。全然終わらず。スケジュールやコミットした成果に対するプレッシャーで心理的にしんどい状態。

新しい事をやってるのだから課題が出るのはまぁ当然といえば当然かもしれないけど、そういった課題を喜びとして乗り越えられる人もいれば、課題の重さ大きさに凹む人もいる。自分は後者で、とにかく日々辛かった。課題を解消するにはやり方や考え方を変えたり、いろんな人やいろんな部門と調整して進めなくてはならないのだけど、そういうのが多分苦手と思われ、とにかくしんどかった。

だから、仕事している時も休みの日もずっと辛かった。あえて言うと、月曜日の夜(ブルーマンデーを乗り越えたから?)と金曜日の夜だけは多少気が楽になった。でもそれ以外はいろいろ先々の事を考えると心が重くなっていた。

が!!スマナサーラ氏の、「もう怒らない2」を読んでいると、本来曖昧なはずの心というものに我々がいかに引きずり回されているのか、また、過去や未来への不満や不安妄想で一杯になり、本当は一番大切な、今ここへの集中がどれだけええ加減に過ごされているのか?また、嫌だなと思う心、それ自体が怒りなのだと書かれていて、嫌だという心自体だめなのであると明記されていた。特に、仕事がしんどい、、だけど頑張るしかない、あるいは、なんて自分は力不足なんだ、、とかネガティブな所から発想して、負のエネルギーで仕事に携わっている事に気づき、これはダメなのではないか?と思うに至った。多分、辛い辛い、先が不安、プロジェクトの結果が不安と思ってしんどいなか仕事をするのと、楽しい(と自分を思わせる)、この仕事ができて幸せだ(と思うことにする)、結果はきっとうまく行く(根拠の無い楽天主義)と思ってやるのと、実は結果は全く変わらないか、あるいは、ポジに考える方が、じつは少しだけ(頭半分だけ)、いい結果になるのでは?と思うに至った。どうせ分からない先の事なんだから、勝手に妄想でネガティブな事ばっかり考えてしんどくなるより、根拠無くてもきっと上手く行くさとポジティブに考えておく方が、フットワークも軽くなるし、自分自身が楽になって、またそのプラスの雰囲気が周りの方々にもポジティブなスパイラルを回せるのでは?と思うようになった。

これは実は大いなる勘違いなのかもしれないけど、これまでやってきた、ダメだ、心配だ、しんどい、、この仕事は。。というスタイル(自分の仕事に対する癖)から、試験的にポジ志向に切り替えてトライアル中です。もしポジ志向に変えて結果が惨憺たるものだったら、また昔の辛いネガ思想に戻せばいいだけだし。しかし、20年以上も会社勤めして、今頃このポジ志向にトライするのも遅すぎるのでは?という気もする。

いずれせよ、自分を取り巻く仕事やいろんな環境、幸せに対する考え方に新しい視点を持たせるヒント(あるいは強力な指導)をもらったのは以下のスマナサーラ氏の3つの本です。

怒らないこと 2―役立つ初期仏教法話〈11〉 (サンガ新書)

怒らないこと 2―役立つ初期仏教法話〈11〉 (サンガ新書)

怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)

怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)

現代人のための瞑想法―役立つ初期仏教法話〈4〉 (サンガ新書)

現代人のための瞑想法―役立つ初期仏教法話〈4〉 (サンガ新書)

「怒らない2」はよくまとまっていて読みやすいと思います。「おこらない」は書かれた時期が「おこらない2」よりも前で、結構内容は重なっています。「瞑想法」も非常に具体的で分かりやすいです。禅にありがちな抽象的な精神論ではなくて*1、具体的にどうしろと書かれていて、あまり迷わずできるのではないかとおもいます。願い事を唱え続けるサマタ瞑想はどこでもできて、今、ここに集中する方法として効果があるとおもいます*2。一方のヴィッパサナー瞑想は、この本だけで正しくできるのか、自分には分かりません。本来はちゃんとした指導の元で行うべき瞑想であるという人も居るようです。

禅宗では、目的を持って坐るのではないと解説されており、それはそれで正しいと自分でも思っています。一方、スマナサーラ氏の言われるように、瞑想はあくまでも心を正しくするための手段、ツール、技術なのだという意見も確かに一理あるとも思えます。
まぁ要するに自分でもよく分かりません。よく分からないときはとりあえず経験してみるのが良いのでは?と思います。

*1:個人的には抽象論好きですがそれは単に、難しい物事に対する憧れなのでは?と反省

*2:実際会社でも昼休みに構内を歩きながらブツブツと唱えています