yzb’s diary

仕事と禅と病気(ガンサバイバーです)

心がみるみる晴れる 坐禅のすすめ

前から気になっていた、「坐禅のすすめ」を買った。これは、親からの突然の電話で混乱したりへこんでいた自分を落ち着かせるために読みたくなったというのも強い。そんなことではいかんのだが。
内容としては、禅や坐禅とは何もので、どうわれわれの生活に関わるのか?という観点で書かれています。特に興味深かったのは、、「心を静かにするというだけなら、木や石の方がよっぽど優れている」という章で、自分としては、他人を苦しめる行為をしてしまう愚かな人間より、静かにたたずむ木々の方がよっぽど優れているのでは?と思っていただけに、やっぱりそういう考えかたは間違いなのだという指摘と思える。しかし、、どっちが優れているという判断も所詮人間の価値感では?とも思えるのだけど。
よく偉い禅の師匠が「坐禅をやっても徳にはならない」とはおっしゃいますが、この本にもそういう論調で書かれている部分もあります。現世の物欲を満たす目的で坐禅しても何も応えてはくれないよということで、まぁそうなんでしょう。まぁ一方で、坐禅すると気がみなぎりますといった利益も紹介されていますね。。

全般的に、自分なんかの普通の人間と、禅の世界観との橋渡しをしてくれている本であると思え、いろいろ学ぶことが多いです。(禅の世界に行ってしまっている本は自分のようなこちらの人間の世界観と全く繋がらないので理解できなかったり字面だけで理解して誤解してしまったりしますが、この本はこちらの世界観で翻訳してくれているので、そういう誤解はなく大変ありがたいです)