yzb’s diary

仕事と禅と病気(ガンサバイバーです)

反応しない練習(かきかけ)

思うところあって、「反応しない練習」を買った。まだ1章しか読んでないけど、原始仏教を今の言葉で置き換えて説明されている本と理解しました。具体的に何をどうしたらいいのかがブッダの教えと共に示されている。一見、日常出くわす困り事への対策ハウツー本のようだけど、本全体を通して一つの筋道の上で作られているように思えます(すみませんがまだ1章しか読んでません)。

特に、、よくある仏教の解説本では、「生きるのは苦」というのが最初にあって、それをどうしたら解消できるのか?になると段々と哲学的というか抽象的になってしまう本が多い。ともすれば、仏教とは、苦を前提に生きること。終わり!という印象すら受けてしまう。だけど、この「反応しない練習」では、苦は解消できる!と高らかに宣言され、それをどうしたら解消できるのか?を具体的な道筋で示されている。

まだ全部読んでないし、下手な言葉でここで書いて誤った情報を伝えるとまずいとも思うので、細かくは書かないけど、、妄想状態か、妄想状態でないか、どうやったら妄想状態でなくなるか?の段落があって、、自分の内部に集中してるときは妄想で、外に集中しているときは妄想ではないと、で、、どうやった外に集中できるか?? 自分はどんなふうに体を動かしているか、自分はどんな呼吸をしているか、体の感覚に注意を向けよというのがあった。
会社から家に向かう時、歩きながら、足の裏が地面に着く感じ、聞こえてくる音、自分の呼吸、そういったものに神経を集中していると、確かに、仕事のことやら、会社での出来事、そんな気になる事が頭のなかでざわめくことなく、今歩いている自分に集中することができた。

短い時間だけど、今いる自分に集中すると、安定感や落ち着きが得られることが分かった。これは客観的に考えてもその通りで、今、ここでない事に集中するということは、心が過去や未来に飛んで行ってるわけで、そんな状態で心が安定しているはずもなく、心を今、ここに持ってくることで安定することができる。そんな当たり前だけど、普段なかなかできていないことを再度確認することができた。

まだ一部しか読んでないけど、間違った心の使い方で日々消耗している自分に対して具体的な方法で見直すきっかけを与えてくれる本と認識しました。