yzb’s diary

仕事と禅と病気(ガンサバイバーです)

NHK バリバラ2時間スペシャル

バリバラは、バリアフリー・バラエティーの略で、障害を持った方々を主人公としたバラエティー番組です。で、2時間スペシャルはそれをさらにパワーアップして、ハチャメチャなできになっていました。良い意味で。

たとえば、、脳性まひの障害を持つ方によるコント(しかもネタがご両人の障害)があり、ゲストの方々も最初これは笑っていいのかそれとも堪えるべきかと悩んで最後は突き抜けて一緒に大笑いしているという展開でした。

また、大運動会というコーナーもあって体の不自由な人が不自由さをおして参加して旗を奪うのですが、ご本人は楽しんでおられるので、傍の人間がとやかく言う筋合いはないかもしれないけど、TVでそこまでやるのかなぁとちょっとひいてしまった。でも実際に試合が始まると、参加された人の中ではレース中1mも進めない人もいるわけで、確かに、障害の大変さは十人十色なんだとはっきりと理解させてもらうこともできた。

番組作りとして、障害を持った人がなかなか前に進めない、うまくしゃべれない、でもそれをポジティブにとらえて本人も周りも楽しもうということなんだろうけど、見ている人の心のバリアーが試されているようにも思う。それは、、この番組を見て、笑いのネタにしていると怒る人もいれば、何も考えずに単純に笑う人、あるいは、そういうのもありだよねと思う人。。etc
自分も障害を持った人と対面した時、多分、奇異な目で相手を見ないようにと構えてしまうと思うけど、そう思う時点でやっぱり差を感じているわけで、確かに違いはあるけど、まったく構えず向かい合うことができるのが理想なんでしょう。でもそれには一緒にいる時間を持ったり、なにかを共有したり共感する経験がないとそこまでは到達できないと思う。(体で経験しないと、頭だけではバリアを超えられない)

まだ録画の半分しか見ていませんが、後半一体どんな展開になるのか。。笑いながらもいろいろ考えさせられるのだろうな。。と思います。。

SHOW-1コンテストに出られた方のコメントで、「泣くより笑う方(笑顔の方が?)がいいよね」というのがあって、それは本当にそうだなと思いました。さてさて優勝者は誰だろうか。。

追記
NHKのHPにも、「障害者を笑うのではなく、障害者と一緒に笑える」とありまして、、裏を返すと、笑う資格があるのは、障害者と同じ立ち位置に居る人だけということなんでしょう。それはそうですよね。。上から目線で笑って許されるはずはない。。


■ご参考URL
NHK きらっといきる バリバラ2時間スペシャ
http://www.nhk.or.jp/kira/post/info_101204.html