yzb’s diary

仕事と禅と病気(ガンサバイバーです)

香雪美術館「江里佐代子氏・截金(きりかね)」

新聞の芸術欄でみかけて行ってみたいと思っていた、截金(きりかね)の展覧会へ行ってきた。截金(きりかね)というのは、金や銀等の箔を細く切って、貼り付けていく手法で仕上がりは非常に繊細で美しい作品になります。元々は仏像等を装飾するための技術だったそうですが、江里氏はそれを工芸品等に応用していろんな作品を作り出されたのでした。
展示では截金で装飾された仏像のほかに、工芸品として香合や棗、屏風等が展示されていた。どれも華やかでまた色合いが非常に繊細でよくぞフリーハンドでここまで精緻につくれたものだと関心しました。また、実際の製作で使われた道具や技法の紹介もありました。
今回の展示は工芸品ということで非常に分かりやすい作品でしたが、作品を通して、作者の江里さんにお会いしている印象すら受けました。とにかく良かったです。二人のお子さんが生まれてから截金を学ばれ、人間国宝まで技術を高められたとのことで、(自分のポテンシャルはおいといて)いくつになっても始められるのだと痛感いたしました。作品取材のためフランスに行かれている時に現地で亡くなられたとのことで誠に残念です。

■ご参考URL
香雪美術館
http://www.kosetsu-museum.or.jp/
次回の展示は「寛永文化の茶人たち」というタイトルで利休さんの後の世代の茶人の名品が展示されるそうです。これも行ってみたい。。