- 作者: 斉藤道雄
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2002/04/17
- メディア: 単行本
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べテルの家に住んでおられる障害を持った方々の記録。病を自分の苦労としてちゃんと受け止めて生活されている様子が描かれている。大変な日常なのですが、そこにはユーモアも含まれています。表紙はパウルクレー。。暖かい。
少し読みました。これはとても良い本です。どう良いか?説明するのは難しいけど、精神病という困難を抱えた人がその困難から逃げず、困難を持った周りの人が力を出し合って何とか生きていこうという日々が書かれています。また、障害を持った方があるがままに生きることはできるのか?等、障害を持った方々の視点で、どう生きるのか?が描かれています。その日々が暖かく描かれています。でも本当はもっと大変で苦労もあったんだろうとは思います。
それは健常者と言われる人たちが本当に世間の標準でいいのか?を問われているとも思います。健常者と言われる人は、本当に幸せか? 本当にあるがままに生きているのか??
自分も精神的に一枚岩とは言いがたく、実はギリギリのバランスでかろうじて保っているのでは?と思うこともあります。自分を縛って維持することはいいことなのかどうなのか。。 解放するとどうなるのか。。